WordPress の高速化
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WordPress の高速化
WordPressを好んで使っているわけですが、MovableTypeにどうしても及ばないと考えている点があります。
それは、MovableTypeは静的HTMLページを書き出すのに対して、Wordpressはアクセスに応じて動的にページを生成するので、どうしても表示されるまでにラグがでてしまう。
というものです。日々改善を研究しているわけですが、大変勉強になる記事がありました。指摘している点はサイト制作の基本なんだけどおろそかにしがちなところも多く、基本が大事という話でもあります。
18 Useful Tricks To Speed Up WordPress & Boost Performance (原文)の見出しのざっくりとした訳を書いておきます。
- 「ページキャッシュを生成しよう」
有名な WP Super Cache というプラグインを使えという話です。アクセスの度に生成しなおすのではなく一旦キャッシュを作りそれへアクセスするようにします。 - 「画像などの直接リンクをやめさせよう」
外部サイトからの画像、スクリプトなどへの直接リンクをmod_rewriteの設定で制限してしまおうということ。 - 「ホスティングサーバーを吟味しよう」
個人的には大分大きい要素だと思います。安くておすすめはさくらインターネットです。 - 「長文ページは分割しよう」
Wordpressには簡単にページを分割できる機能があります。適度な分割はSEOにも効果有り。 - 「本文を使うのではなく、概要を使おう。1ページの表示記事を制限しよう。」
記事の一覧表示などで本文をそのまま使うよりも「概要」を表示しようということ。これは検証しないと分からない部分です。後半の表示記事数を制限というのは当然。 - 「MySQLを最適化しよう」
コマンドで打ってたりしましたが、最近は便利なプラグインがあるようですね。 - 「外部サイトのコンテンツ、スクリプトの使用をやめよう」
iframeなどで直で外部サイトのコンテンツを使ったり、外部サイトのJavascriptのフレームワークを使ったりって、常識的にもよくないことだと思います。同じ運営会社で流用するとかならわかりますが。 - 「ExpiresActive をONにしてキャッシュの有効期限を指定しよう」
画像などをブラウザにキャッシュさせる期限を指定する話。 - 「WP-CSSを使おう」
使ったことがなかったのですがWP-CSSというプラグインはCSSファイルを解析して圧縮してくれるようです。 - 「Javascriptファイルを圧縮しよう」
余計な文章、余計な記述は避けるべき。 - 「画像サイズを低減しよう」
このあたりは特に携帯サイトなどは本当にシビアですが、PCでもまだまだ基本的なテクニックとして必要です。重い画像はユーザーの直帰率に影響しやすいです。 - 「プラグインをチェックして使っていないものは無効化しよう」
基本ですね。 - 「DBをキャッシュしよう」
ページと同様にDBのクエリーもキャッシュしましょう。 - 「コメントをページ分割しよう」
人気記事はコメントが300とかついて縦にすごく長くなってたりすることがあります。それを分割しましょうというお話。 - 「DBを呼ぶ回数を減らそう」
これは確かにそうです。文字コードの記述なんかをDBから呼び出すのは、技術の無駄使いといったところで、単にテキストで書いておけばいいところはそうした方がDBに問い合わせに行く回数が減らせます。 - 「MySQLのデータ量を削減しよう」
Wordpressは記事を自動的に保存、編集の履歴をどんどん取っていってくれるのですが、これがDBのデータ量を増大させる原因にもなります。この履歴機能を切ることもひとつの手です。 - 「常に最新版のWordpressへのアップデートを行なおう」
言わずもがなですが、個人的には過去のバージョンであるWordpress2.6.5が一番高速で安定しているように思えます・・・ Firefox2で今使ってるWP2.8.4(最新版)の管理画面を見ると若干崩れてたり・・ 勿論セキュリティ対応もあり、安定した最新版を使いますけども。 - 「ページロードにかかった時間とクエリー数を表示しておこう」
日々目につくようにしておくと施策の効果測定がわかるようになります。
いかがでしたでしょうか。基本的な事柄からDBのチューンナップまで、できるところはなるべくやっておきたいものですね。参考になれば幸いです。